12/10「子どもの未来応援条例案」を巡る委員会審議の要点
【委員からの質問】
・「貧困」「貧困の状況」という言葉の定義が条文に示されていないために、提案者の考えを問う質問が相次ぐ。
・「貧困」対策とすると子どもたちを分断することになり、支援を必要とする対象ともマッチしなくなるのでは?
・子どもの抱えている課題は様々であり、子どもの権利全般を保障することが必要では?なぜ今「貧困」の条例なのか?
【提案議員による答弁】
→「あくまで経済的な貧困が大半で、その他のもの(文化的、つながりの貧困等)も原因は経済的が大半であり同列に考えていいのか」
→藤沢市の子どもの貧困の状況が待った無しなので「貧困」に特化した。包括的な条例については、そちらで提案すれば良い
【私の評価】
※そもそも経済的な貧困と相対的貧困が整理されていない。そこは市に定めるように規定する「計画」に委ねている。
※「(経済的)貧困」に特化して政策に税金を投じるとなれば対象の線引きが必要となるし、何よりレッテルで子ども同士に分断が持ち込まれ、支援を拒んで対象が潜在化してしまうことが理解出来ていない。
※子どもの権利を保障する趣旨の条例等が柱に必要であるが、そのためにも市が実施したばかりの「子ども子育て生活実態調査」を評価分析しながら2019年度は子どもの置かれた状況を広く共有することを基盤に進めるべきであり、一部の人で作らずにより多くの市民を巻き込むことが条例をはじめ政策が活かされていく肝となるであろう。
【委員会審査の結果】
(条例案賛成のため継続審査反対) 清水、竹村〈民主クラブ〉 平川 〈公明〉山内〈共産〉 (継続審査賛成) 栗原〈湘風会〉 宮戸〈自民〉 酒井〈市民派クラブ〉 原田〈市民クラブ〉 →賛否同数による委員長採決で井上〈市民クラブ〉賛成のため条例案の継続審査に決定。 →12/17本会議で継続審査に対する賛否が諮られる。
近々12/10の様子は動画配信されます。
http://shigikai.city.fujisawa.kanagawa.jp/g07_Video_Search.asp
毎度、‘貧困条例議案’(議案といえるのだろうか?この応答を聞いて、素人の私の思いつきと何ら変わらないように感じる)の報告を聞きながら、別の団体(藤沢教会で行っている、きずなレッジ=清水市議のサポーター?)の面々を思い浮かべています.はっきりしているのは、今のままでは、双方の次元が違うので平行線以上でも以下でもない.「では、例えば反対者がどうしたら良いのか?どうしようと考えているのか?」(つまり、対案、代案の骨子)の部分がわからないのです.
それは、別のところで詰めている、ということでしょうか.
子どもの貧困条例に反対ではあっても、議会からの報告を聞いていると
「政治的、というより選挙的な策略があるから反対」の部分以上に伝わるものが正直申して感じられなくて私は困っています.
一市民がどうして良いのかわからないのです.平たく言うと、つまらない.
このままだと、反対の反対と言われかねないという不安ばかりが募ります.